国立大学法人 千葉大学
肝臓の再生に一歩近づく!ヒト多能性幹細胞から肝前駆細胞を生成する技術

国立大学法人 千葉大学
肝臓の再生に一歩近づく!ヒト多能性幹細胞から肝前駆細胞を生成する技術
本発明は、ヒトの多能性幹細胞から肝前駆細胞を得るための新たな技術です。具体的には、転写因子FOXA2、GATA4、HEXおよびCEBPoの各遺伝子をヒト多能性幹細胞に発現させ、オンコスタチンM、上皮上成長因子、レチノイン酸、デキサメタゾン、インシュリン、トランスフェリンおよび亜セレン酸イオンを含む増殖促進剤の組合せにより分化誘導を行います。この方法により、8日後には肝前駆細胞を得ることができます。得られた肝前駆細胞は肝臓への移植に使用可能であり、肝硬変などの肝臓病の治療に対する新たな選択肢を提供します。
つまりは、ヒト多能性幹細胞(iPS細胞)を特定の遺伝子産物と増殖促進剤の組合せにより肝前駆細胞へと分化誘導し、肝臓への移植に使用する技術です。
AIによる特許活用案
おすすめ業界 バイオテクノロジー医療ファーマシューティカル
- 肝臓病治療用の細胞療法
- 肝臓の実験モデルの開発
- iPS細胞バンクの構築
本発明を用いて大量の肝前駆細胞を生成し、それらを肝臓病患者に移植することで、患者の肝機能を改善あるいは回復させることが可能となります。肝硬変や肝不全などの重篤な肝臓病に対する新たな治療法として期待されます。
本発明により得られた肝前駆細胞は、in vitro(体外)で肝臓の機能を模倣する実験モデルとして使用することが可能です。これにより、新薬の効果評価や毒性評価などの研究が容易となります。
ヒトiPS細胞から肝前駆細胞への分化誘導方法が確立されれば、個々の患者から採取したiPS細胞を用いて、その患者自身の体質にマッチした肝前駆細胞を大量に生成し、保存することが可能となります。これにより、必要となった時点で迅速に肝臓移植を行うことができるようになります。
活用条件
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
商品化・サービス化 実証実験 サンプル・プロトタイプ
特許評価書
- 権利概要
出願番号 | 特願2013-058148 |
発明の名称 | ヒト多能性幹細胞から肝前駆細胞への分化誘導方法 |
出願人/権利者 | 国立大学法人 千葉大学 |
公開番号 | 特開2013-226127 |
登録番号 | 特許第0006150108号 |
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
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